挨拶してから2週間も経ってしまいました。
あのやる気はどこいったって感じですが、文章はあるけど画像撮るのがめんどくさくて。。。
さて、最初の記事ということで、自分がメインで使っているギターを紹介します。
自分のギターを真面目に紹介するの、人生で初めてかもしれない。
AIRCRACT AC-5
今から10年くらい前に、春畑道哉好きの知人から譲ってもらいました。確か16万円くらい。聞いた話1991年製造らしいので、もう30年以上前のギターです。
ギターでヴィンテージと呼ばれるのは製造から大体50年くらい経過したものとか言われている(諸説あり)ので、まだまだヴィンテージの道のりを折り返したばかりの働き盛り君です。
自分はこのAIRCRAFTというブランドが好きで、今までも何本か所有してきました。
今現在残っているのはこのギター含む2本だけなのですが、一時期は4本くらい手元にありました。
少しブランドの説明をすると、AIRCRAFTは80年代後半くらいからオーダーメイドを中心に販売していた国産のギターブランドです。プロのギタリストだと、TUBEの春畑道哉、DIMENTIONの増崎孝司、元WANDSの柴崎浩、元DEENの田川伸治、元T-SQUAREの安藤まさひろ(敬称略)など、名だたる日本のギタリストが使っていました。
しかし、2006年に生産を終了してしまったため、もう新品で購入することはできません。
なので、手に入れようと思ったら中古市場を漁っていくしかないのですが、アーティストモデルじゃない限りは基本的に1点物のオーダーギターなので、ぼくのかんがえたさいきょうのエレキギター色々なスペックのAIRCRAFTが市場に出回ります。
この辺りが面白いところで、たまに市場に現れる変なスペックのAIRCRAFTを見るとめちゃくちゃにワクワクします。
ワクワクしませんか?
しませんかそうですか・・・。
そういえば忘れていましたが、実はブランド自体は2016年くらいに復活していて、あちらは某ギター工房が作っているという噂ですが、そもそも弾いたことが無いので今回は割愛。
話を戻しまして、こちらのAC-5と呼ばれるモデルは、Pensa-Suhr Guitarsのストラトタイプのギターを参考にしてアーティストからオーダーされたのが始まりと言われています。Pensa-SuhrのギターはMK1シリーズのようなアーチトップのイメージなので、あまりソリッドギターのイメージはないのですが、いわゆる今のSuhrギターの原型にあたるんですかね。このあたりあんまり調べてもでてこなかった。
自分のAC-5は、そのAC-5の中でも春畑道哉モデルを参考にオーダーされていると思われます。
春畑道哉氏はTUBEのギタリストで、Fenderと初めてエンドース契約し、自身のシグネイチャーモデルを出したとてもすごいギタリスト(語彙力消失)なのですが、Fenderを使うちょっと前の90年代後半にはAIRCRAFTをメインに使っていました。
本人がAC-5を使っている映像がTUBEの公式chから出てなさそうだったので、代わりに楽器屋がAC-5を紹介している動画を貼っておきます。
動画で紹介されているギターがAC-5 春畑モデルで、若干自分のギターとは違えど、なんとなく似た感じの雰囲気は伝わるかと思います。
おそらく一番の違いはフレット数の違いで、買った時とかは全然気にしてなかったのですが、ある時「24F仕様のAC-5って全然なくね?」って感じで気付いて、それ以来中古とかを確認しているのですが、とにかく出てこない。自分の知る限りでは、Jリーグ開幕のOPセレモニーで春畑道哉氏が演奏した時に持っていたのが24F仕様のAC-5だったくらいで、他は見たことがないかも。
さて、だいぶつらつら書き殴りましたが、そろそろ本題のギター紹介です。
自分がオーダーしたギターではないので、オリジナルがどんな仕様だったか定かではないですが、現在のスペック、買った当時のスペックを書くとこんな感じ。
- ボディ:キルトメイプルトップ、マホガニーバック(バック材はちょっと怪しい)
- ネック:メイプル(おそらく2ピース)
- フレット:24F、ジャンボフレット
- コントロール:1Vol+4Toggle Switch
- フロントPU:Suhr ML Black(元はEMGのSA)
- センターPU:Suhr ML Black(元はEMGのSA)
- リアPU:Suhr Thornbucker Zebra(元はダンカンのTB-59)
- ブリッジ:GOTOH GE1996T Gold(元はSCHALLER S・FRT-II Gold R2/37mm)
ボディはグリーンカラーのキルトメイプルトップです。縁側が青色なのでサンバーストになっています。
パッと見た感じは極端に目立つようなカラーでは無いのですが、ステージで照らされたりすると、めちゃくちゃ良い色になってます。自分からはほとんど見えてないですが。
2016年頃に演ったライブの写真から1枚。
カッコよすぎる。ギターが。
因みにこのトップ材のキルトはボディ半分くらいを占めています。
右側の少し緑色のほうがキルトメイプル材。
今こんな仕様でオーダーしたらとんでもない金額になりそう。てかそもそも作ってくれなさそうな気がする。
木材高騰の影響か、あるいは音への影響かよく分かりませんんが、最近のキルトメイプルのトップ材はペラペラの紙みたいなものが殆どなので、これを薄くスライスしていたら、一体何本のギターのトップ材が作れていたのか。
ギター裏。
元々アクティブPUのギターなので、9V電池の入るボックスが付いてます。
あと、昔からRowVintageのスプリング爆張りおじさんなので、シンクロだろうがフロイドローズだろうが基本5本フルでバネ付けてます。
バック材の塗装がシースルーブラックだからだいぶ見え辛いけど、木目的にはやっぱりマホっぽい?
教えてエロい人。
さてお次はコントロール部なんですが、1VolでToneは付いてません。
PU切替は、Vol横にトグルスイッチが4つ付いてまして、こちらをON-OFFすることでPUを切り替えます。AIRCRAFTといえばこのトグルスイッチ!というくらいには特徴的なコントロール部かなと思います。
写真の左側から順にリアPU、センターPU、フロントPUそれぞれのON-OFFスイッチで、一番右側がリアダイレクトスイッチとなっています。リアダイレクトスイッチはONにするとリアPUだけが強制的に鳴ります。5wayPUセレクターなんぞ存在しません。
このような摩訶不思議なコントロール部をしているので、周りから「なにこれ?こんなん演奏中にピックアップ切り替えられないじゃん!!!」とかよく言われるんですが、頑張れば普通にできるよ!
基本的な使い方としては、リアダイレクトのスイッチでPU切り替えをするような感じで、各PUのON-OFFをフロントPUのみONにしておけば、フロントPUとリアPUの切替が出来ます。
そして、フロントPUとセンターPUのミックスポジションが使いたい場合は、リアダイレクトの状態で予めセンターPUをONにしておき、そのままリアダイレクトをOFFにする、みたいな感じです。
リアPUは基本的にOFFのままです。昔はリアダイレクトとリアPUのみONの音を使い分けてた(リアダイレクトに比べて若干大人しい音になる)んですが、めんどくさくて最近はリアダイレクトのみ使っています。
文章で説明すると本当に訳が分からないですね。自分がいつもやってることを文字に起こしてみましたが、書いててよく分からなかったです。
とは言え、基本的にリアダイレクトとフロントPU・センターPUのON-OFF切替えしかしないと思うので、演奏中は切り替えられないとかにはならないレベルかと思います。
書いてて思いましたが、センターPU絡みの一部切替で前準備が必要なので、直感的かつ頻繁に操作する人にとってはちょっと面倒かも。
因みに、リアダイレクト以外全てのスイッチをONにすると、全てのPUを鳴らすということも一応可能なんですが、ほとんど使ったことありません。
音としては、リアPUの太さもあるけどフロントPUの甘さもあるし、センターPUの歯切れの良さもあるという、文章で書くとメチャクチャ良い音しそうな感じなのですが、実際はなんとも言えない絶妙に使いづらい音が出ます。
本当にどっちつかずな感じ。自分は多分使わないかなー。
PUは、元々フロントPUとセンターPUがEMGのSA、リアPUにダンカンのTB-59が載っていましたが、今は全て交換していて、フロントPUとセンターPUにSuhrのML、リアPUにSuhrのThornbuckerを載せています。もうこれは実質Suhrのギターなのでは。
MLはシングルコイルとしては若干パワー強めですが、ギリギリストラトっぽい鈴鳴り感というか繊細な感じが出せるので気に入っています。
Thornbuckerは所謂PAF系のハムバッカーで、どちらかといえばローがスッキリ目。そういう意味ではヴィンテージ寄りなのかな。載せるギターにもよると思いますが、フロイドローズのギターだとそんなイメージ。レスポールだとまただいぶ変わりそう。
最初はアクティブPUとパッシブPUが共存していて、音作りとかでとても難儀していたのですが、今の組み合わせにしてからはめちゃくちゃ使いやすくなりました。
PUを交換してもらってからもう6年とか経ってますが、PU替えたい欲が全然沸かないです。それくらい気に入ってます。
あと、全然関係ない話ですが、もう手放してしまったAIRCRAFTのAC-6(ジャガータイプの春畑モデル)の前後に載せていたEVHのWolfgang PUもめちゃくちゃに良かったですね。フロイドローズでPUがH-Hだったら多分また載せちゃうと思います。
昔持ってたAIRCRAFT AC-6 春畑モデル
良いギターだったよ。ドチャクソ重いことを除けば(約4.2kg)
さてブリッジですが、今はGOTOHの1996Tが載っています。ブリッジポストはFU-Toneのチタン製にしてます。チタンは錆びなくて良いね。
元々はシャーラーのフロイドローズが載っていたのですが、ブリッジのサドルのネジ穴がうまく固定できなくなってしまい、一時期使えなくなっていました。シャーラーのフロイドローズってパーツのバラ売りがほとんど無いんですよね。本当にカス
ということで、適当にポン付けできるブリッジを探していたところ、偶然GOTOHのフロイドローズを手に入れたので、えいやで載せてます。
細かく見ると何かしら合ってないところとかありそうですが、普通に演奏できるので気にしない。
個人的にアーム周りはGOTOHのフロイドローズはとても優秀だと思ってます。アームの操作感がとても良いし、設定もシャーラーより細かく詰められるし。
もう載せてから2年くらい経つので、そろそろちゃんとしたブリッジを載せてあげたいですね。
因みに、元々載っていたシャーラーのブリッジを新品で買うと¥45,800です(2023年9月、サウンドハウス調べ)。
シルバーカラーだと¥30,800で買えるので、ゴールドカラーだけ異常に高い。やっぱりカス
こんな感じで、まだまだ細かいところはあるものの、大体はざっくり紹介した気がします。
このギターはあんまり動画に映っていないので、そのうちなんか録ろうかなと思います。何録ろうかね。
最後に、このギターが家に届いてから最初に撮った写真を。
今よりだいぶ綺麗。PUも交換してない状態で懐かしい。
買った時はあまり弾いてないんじゃないかってくらいピカピカだったので、そう考えるとだいぶ弾き込んだなぁ。
これからもガンガン弾いていきますよ。
ではではそんな感じで。
コメント
メイプルの厚さについては当時を知る人から、横山氏曰く「メイプル乗せるならこれくらいの割合にしないと音の変化はない」という設計思想により、そういう割合になっているという話だそうです(又聞きなので確証はないですが) 当時の春畑スペックならばバックはマホのはず…です(^^)
コンパチさん
とても貴重な情報ありがとうございます!
もう相当年数が経ってしまっているので、当時の販売スペックとかの情報ってもうインターネット上にもほとんど残ってないんですよね。。。
自分の中では、キルトメイプルってペラペラにして音質に影響を与えないようにする(音質はバック材とかに任せる)イメージでしたが、敢えて厚みを持たせて音質に影響を与えていく、という発想は面白いなと思いました。
メイプルトップのマホバックと聞くと、どうしてもレスポールを想像してしまうので、
やっぱりレスポールに近付けようとしたのかなーと想像してしまいます。